モノマネ名人 - 板原公
2025/01/14 (Tue) 07:09:06
かつての歌謡界でものまねと言えば、男なら五木ひろし、女ならそう我等が森昌子さん。歌真似番組全盛の頃です。
記憶の限り書き出してみると(敬称略)まずはアグネス・チャン。そして桜田淳子、山口百恵、都はるみ、園まり、小坂明子、チェリッシュのエッちゃん、菅原都々子、小柳ルミ子、天地真理、南沙織、あべ静江、復帰後は八代亜紀、研ナオコ、大月みやこ、川中美幸、瀬川瑛子、デビュー当時の美空ひばり、松田聖子、クミコ、あゆ、等など…。彼女が初めて真似た歌手もいました。
園まりさんなどはそれまで、誰も取り上げて無かったと思います。後年山田邦子さんが、園まりさんのモノマネは、昌子さんの真似のコピーから始めたと証言されてました。
そんな数あるモノマネのレパートリーの中でも、私が驚きかつ、唸ったのがひばりさんデビュー当時のモノマネ。まずこれを選択したそのセンスに、感心致しました。
そしてそのひばりさんの子供の頃の独特の声を見事に捉えてました。特にその出だし、それに続くワンフレ━ズは完璧でした。鳥肌ものでした。
歌真似ではないが、仲間由紀恵も近年の鉄板ネタでした。そして最後には、なんとあの鳥羽一郎までやっていたことには驚きました。北島のサブちゃんもちらっとやってましたね。
彼女のモノマネは似ているのは、勿論なんですが、どこか品があり、1つの歌としても非常に完成度が高く、鑑賞に耐えうると言う点に、素晴らしさがあると思います。
一方昌子さん自身、モノマネされる事は殆どありませんでした。最近、一部のモノマネ芸人さんがやっていましたが、イマイチでした。
なかなか昌子さんを真似るのは至難の技だと思われます。
そんな中、私が密かに期待しているのが、市川由紀乃さんです。彼女、越冬つばめ等昌子さんの歌もカバーされてるんですが、何気なく聴いていると時々、どちらが歌っているのか分からなくなる時があります。つまり地声が似てるんだと思います。
ちょっと期待しております。
恐らく今後、レパートリーの多さ、その完成度の高さ、どれをとっても、昌子さんほどの人は二度と現れることは無いと思います。
もしまだ現役なら、誰をやってたかなぁ?
Re: Re: モノマネ名人 - 板原公
2025/01/16 (Thu) 10:15:17
次郎さん
おっしゃるとおりです。
昌子さん自身のモノマネは決して過剰なそれではなく、最後はどこかユ━モアさえ感じさせます。
ほんのわずかな毒は忍ばせてますが、それが単なる嫌みにならない。
だから真似された方も気が付かない、傷つかない。その匙加減が絶妙でした。(ジュンペイのモノマネはやや、やり過ぎの感も無くはなかったですが…中のいい二人だから許されているんでしょうね)
本当にあの極上の“芸”がもう二度と見られないのは残念です。
本人ではなくファンを怒らせたかも(笑) - 久保武雄
2025/01/16 (Thu) 09:05:36
気難しいアグネス・チャンが喜んでいましたし、もともと浅田美代子さんは、オットリした方です。 それと、昌子さんは、細かい気配りをされる方です。魅力を引き出さないモノマネはしない方です。
不釣り合いに下手なモノマネは、「横須賀ストーリー」「私の青い鳥」ですね。
「津軽海峡冬景色」も、モノマネではなくカバーですが、昔からのファンは、「ワザと下手に歌っている。」と信じておられる方が多いようです。
御本人は気にしないでしょうが、ファンには、「嫌味以外の何物でもない!」と思う方が大勢おられました。
山口百恵さんが、1.5オクターブの音域に苦しんでいた時に、3オクターブ自在に往復出来たとか(音楽には素人ながら、凄い事みたいですね)。
熱狂的なファンには、確かに嫌味です。 吉永小百合さんや山口百恵さんのモノマネをやらなくて良かったと、胸を撫で下ろしています。
Re: モノマネ名人 - 次郎
2025/01/16 (Thu) 08:31:59
板坂さん
次郎です。ご本人、苦笑いはしても気を悪くはされなかったんじゃないでしょうか。だって大げさに強調したわけではなく、まさにそのままでしたから。
Re: Re: モノマネ名人 - 板原公
2025/01/15 (Wed) 19:53:01
次郎さん
そうでした。浅田美代子さん、スッカリ忘れてました。
彼女の音程を微妙に外すさままで見事に真似て、楽しかったです。
でもご本人は随分と気を悪くしたのではないでしょうか?
Re: モノマネ名人 - 次郎
2025/01/15 (Wed) 19:39:54
吉永小百合さん、内田あかりさん、浅田美代子さんもやられていました。浅田美代子さんは、昌子さんとは全く違うタイプなので、それはそれで昌子さんには難易度の高い物まねではないかと想像しますが、見事にそっくりでした。
Re: モノマネ名人 - 板原公
2025/01/15 (Wed) 11:48:55
昌子さんのモノマネの凄いところは、勿論その真似の精度が高い、つまりよく似ているのは勿論なんですが、それ以外に一見掴みどころのない方を、いとも簡単にやってのけてしまう才能だと思います。
復帰後の鉄板ネタであった仲間由紀恵さんなどもそうですね。
昌子さんがやってみせると、できそうな気になるのですが(それでも実際は結構難しい)、特徴が明確にある訳では無いので、まず取っ掛かりが無いので苦労しますね。
例えば八代亜紀さんなら、ハスキーな声と言う、誰にでも分かる特徴があるので、それなりに出来てしまうのに対し、その声に特徴的な色の無い方というのは、非常にやりづらいと思います。
それなりでは全く刃が立たないと思います。相当のテクニックを要するはずです。
南沙織さん、小柳ルミ子さん、園まりさんなどはその系統の声です。
ですから昌子さんによって初めて真似されると言うのは、そういうことが理由だと思います。
昌子さんのモノマネをする方が少ないのも、また同じ理由です。
勿論、特徴がないから個性的でないという意味ではなく、寧ろその逆で、この世界では他に追随するものが無いくらいの唯一無二の『神に与えられし声』と私は思っています。
彼女の声については別の機会に譲るとして、 一度コロッケ 、タモリ、清水ミチコなんかと、モノマネに付いて真面目に語る番組が見たかった。NHKのモノマネ教養番組枠として、加賀美アナウンサーの司会で。
昭和50年8月8日(金曜日) - 久保武雄
2025/01/15 (Wed) 09:36:42
TBSの【奥様8時半です】の遠藤實さんの「真冬の時代もある」は、やはり人が良過ぎる感じです。 昌子さんを待ち受けていたのは、《灼熱の砂漠》と《氷雪の南極》でした。
今になっても、三十年前に崩壊したバブルの再来を夢見る人の天下です。
この中で、「日本の四季の中で生き抜く生身の人間を、美しく優しく歌い上げた」森昌子!それに対しての著しい過小評価。これが、IT音痴と本物の音痴を顧みず、私がコメントする理由です。
私も、この年になるまで、音楽以外の他分野の超一流の人間を見てきました。同じ凄みを、昌子さんは、人懐っこく素朴で庶民的な中に感じさせます。
【歌まね合戦スターに挑戦】で、「春のめざめ」を歌った男の子、心の眼を開き心の耳を澄ませていたのでしょう。私が、気づいたのは、それから、48年と6カ月後でした。
Re: モノマネ名人 - 久保武雄
2025/01/15 (Wed) 08:33:26
REIさんが、昭和50年8月8日に午後七時台に、NTVで聴かれた【からたち日記】は、昌子さんならではでしょうね。
【この世の花】【東京だよお母さん】は、まだ山田邦子さんでも似せられるでしょうが。
Re: Re: モノマネ名人 - 板原公
2025/01/14 (Tue) 20:32:44
次郎さん
あと一つ凄いと思ったのは、NHKの歌番組で都はるみさんと森昌子さんの2人に交互に歌ってもらい、ゲストの加山雄三さんに目隠しの状態で、今どちらが歌っているのかを当てるゲームをやってましたが、 全く当てられず、周囲の笑いを誘ってました。
私もやってみましたが、殆ど分かりませんでした。
彼女は本業の歌もそうですが、モノマネでもさらっと簡単にやられるので、いざやってみると、結構難しい歌手はいますね。南沙織さんも確か昌子さんが、初めて演った歌手と記憶しています。意外と難しいんですよね、南沙織さんは。
Re: Re: モノマネ名人 - 板原公
2025/01/14 (Tue) 20:00:15
次郎さん
その南沙織さんとの掛け合いは未見です。まだまだありますね。貴重なビデオは。見たかったですね。
彼女は殆ど練習はしないそうで、恐らく最初の印象でその歌手の本質を、全体を、掴み取っているのだと思います。
当時彼女が初めてモノマネをした歌手は、かなりいるのではないかと思います。
菅原都々子さんなども最初に見たときは驚きました。
ある意味“コロンブスの卵”です。初めてやることの偉大さ。彼女は又その難しいことを、いとも簡単にやってのけるんですよね。
やられてみると、あとからの人も意外と出来る。そんな存在でした。
Re: モノマネ名人 - 次郎
2025/01/14 (Tue) 18:07:32
私が思一番凄かったのは、ベスト30歌謡曲という番組で、南沙織さんの薔薇の陰りという曲をご本人と掛け合いで唄われた時でした。短い間隔で代わる代わる歌われたので、映像が映っているのに今どちらが歌っているか分からなくなりました。終わった後、司会の森田健作さんが「い、今のは一体(何が起こったのでしょうか)?」と目を白黒させていました。次いで凄いと思ったのは象印スター物まねで都はるみさんとの掛け合いで唄われた好きになった人、はるみさんご本人が苦笑されていました。仲間由紀恵さんは、ご本人より仲間由紀恵さんらしいという変な現象が起きています。
Re: モノマネ名人 - 久保武雄
2025/01/14 (Tue) 16:24:39
笑わせるとか、まして元歌の歌手を笑い者にするとかではなかったですね。
カバーでは歌の魅力、モノマネでは歌手の魅力を引き出しておられました。 似過ぎていて思わず笑う、落語の名人みたいでした。 冷たいデフォルメのウィットではなく、温かい人間の血が通うモノマネでした。 ユーモアより、ウィットやブラックジョークが持て囃される時代、大道を進んだ森昌子の孤立を予感させます。