
昌子さんの声 - 板原公
2025/11/04 (Tue) 07:25:47
突然ですが皆さんは昌子さんの声についてどんな事を思いますか?
私は常々昌子さんの声は“水”のような声だと思っています。
例えばハスキーな声、ドスの効いた声…いろいろと例えられると思いますが、彼女の声は一見水のごとく、無味無臭、無色でいて、しかし何色をも映し出す魔法のような声。
こう言うと個性の無い声と言っているかのように聞こえますが、実はそうではない。
全く逆です。水同様昌子さんの声も一見シンプルいて、その実非常に多様性にとんだ声なのです。
まさに彼女の声は時には仏陀の如く、慈悲あふれる声から、時には夜叉の如く、女の執念の化身の如く鬼気迫る声まで、実に変幻自在にその姿を変え、こちらに迫ってまいります。
楽曲で言うと前者は『家族写真』で見せる陽だまりのような母の温かさ、後者で言えば『道行華』で見せる阿修羅の如き悲壮なまでの世界観。
彼女の声を真似る方が少ないのもこの声の特徴にあります。ハスキーな声ならある程度ハスキーな声を出せる方ならなんとかなりますが、昌子さんの声はそれだけでは似せることは難しい。
一見して掴みどころ とっかかりのようなものがない。だから難しい。
かと思えば“まぁ〜ちゃん”で見せるなんとも言えない愛らしく且つひょうきんな一面。
“多藝多才”とはまさに彼女のためにある言葉。本当にそう思います。
Re: Re: 昌子さんの声 - 板原公
2025/11/05 (Wed) 10:48:56
仰っしゃる通り、“水”だからこそ料理においてもいろんな料理に応用ができます。これが色が付き、臭いがあるとできる料理が限られてきます。あらゆるものを映し込む“水”だからこそです。
これと同様の事が彼女なモノマネについても言えます。本人の声はいたってフラットが故にいろんな方の声を似せられる所以だと。
10代の彼女が当時大先輩である菅原都々子さんの歌真似をした時は驚きました。
年のことを言っては女性に失礼ですが、当時で既に五十代には手の届いていらっしゃったであろう菅原都々子さんの真似を10代の女の子がやるとは…。まさに“水”です。
復帰後に鳥羽一郎、北島御大の真似までされたことにもびっくりしましたが…。
Re: 昌子さんの声 - 次郎
2025/11/05 (Wed) 07:48:57
板原さん
確かに水ですね。時により様々な成分を溶かし込んで色や香りを変化させる。でも本質は水で、その清らかさはいつも同じです。